体内時計と宇宙のリズム

「体内時計」という言葉は市民権を得て、一般的になっているような感じがします。誰もが知っている言葉の一つと言えると思います。しかし、この言葉について学習していくと、深淵なる意味に心が揺さぶられます。

生命の中に時間を計測するシステムがあるという学説は、科学として認められるまで時間がかかり、研究者の方々は苦労したようです。20世紀末になって、体内時計を構成する時計細胞と時計遺伝子が発見され、そのメカニズムがわかってきました。21世紀に入ってから一般的になってきた考え方であり、今後、本格的に医学的な応用が進むようです。

私が驚愕したのは、人体の、ほぼ全ての細胞に時計遺伝子があるという研究結果です。人間の体には60兆もの細胞があるのですから、60兆個の時計細胞が体内にあるというのです。そして、その60兆個の時計細胞が、地球の自転と公転のリズムに合わせて、時を刻みます。命ってすごい!!

時計は時計合わせをする必要があります。60兆個も時計があったら、「どうやって時計合わせをするのだろう?」「そんな多くの時計で何をしているのだろう?」「時計が狂ったらどうなるのだろう?」等々の疑問が頭によぎりました。疑問に思いませんか?

「時計合わせ」について。
太陽の光を脳内の中枢時計細胞が感知して、その情報をその他の細胞に伝えるというのです。天然の光センサーを持っているのです。しかし、現代社会は人口の光が蔓延していますので、狂い易いようです。

「何をしているのでしょう?」
健康を維持するためには、それぞれの臓器や神経がタイミングを揃えて活動する必要があります。例えば、スムーズな入眠には、交感神経から副交感神経へのスムーズな交代が必要です。そのためには、細胞それぞれが時計を持つ必要があるようなのです。

「時計が狂ったら、どうなるのでしょう?」
心と体の、大小様々な病気の原因です。病気までにいかなくても、気分が冴えないとか、便秘だとか、疲れやすいとかの、半病人的な症状の原因でもあります。

では、体内時計を狂わないようにするには、どうすれば良いのでしょう。体内時計関連の本を十冊以上読んでみて、まとめれば、次の三か条になります。

① 朝日で日光浴。
② 暗い寝室で睡眠。
③ 朝食をキチンと取る。

「朝日で日光浴」によって、60兆個の時計細胞の時間合わせを行います。そして、セロトニンという脳内ホルモンの分泌が促されて、心と体の生きる力が整います。

「暗い寝室で睡眠」により、早朝から分泌したセロトニンを材料にして、メラトニンが分泌され、穏やかな入眠を促します。更に体内時計や神経系のメンテナンスも行います。

「朝食をキチン取る」事は大事です。朝食もまた、体内時計の時間合わせの役割があります。そして睡眠中の心身のメンテナンスでエネルギーを消耗していますので、昼間の活動を充実するためにも欠かせません。

体内時計の本を読んできて、感じる事は、私達の健康が、地球の自転や、太陽の周りを回る公転等の、「宇宙のリズム」と大きく関わっている事です。宇宙のリズムと共鳴する事で、健康が維持されると言う体内時計の理論には、感動を覚えます。

「宇宙のリズム」と「体内リズム」が共鳴し、私達の心と体の健康を作り出しているなんて、森羅万象に感謝したくなります。

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