夢から現れた傑作

今回の記事は、夢をヒントに作られた名曲、小説、科学的発見をご紹介します。眠りと夢の不思議を語る上で外す事ができないと考えて記事にします。

「ビートルズのイエスタデイ」。あの切なく美しい曲は、ポール・マッカートニーの夢に現れました。ポールさんは、他の誰かが作った曲に違いないと考え、お父さんの古いジャズのコレクションから曲のソースを探したようです。数日後、やっと自分のオリジナルと納得したのでした。

メロディーの夢ですので、詩はついていません。ポールさん、あのメロディーに振った最初のフレーズは、「イエスタデイ」ではなく、「スクランブルエッグ」だったとの事。夢の中で、このメロディーを聞いている最中にスクランブルエッグの匂いがしたのかもしれません。

そして、あの名曲「レット・イット・ビー」は、ポールさんがお母さんの夢を見て、着想を得ました。曲中の救い主イエスの母、マリーが授ける言葉が曲名の「レット・イット・ビー」です。自分の母からイエスの母に繋がる、万人共通の母のイメージを歌にしたのでしょうか。夢だからこそ得られた着想と感じます。

夢が主に出現するのはレム睡眠中ですが、このレム睡眠と密接な関係があるのは脳内ホルモン、アセチルコリンです。このアセチルコリンは夢をきっかけにして発見されました。生理学者、オットー・レーヴィはこの発見で1936年にノーベル賞を授与されます。

彼は1923年の復活祭(イースター)の時期に二日連続で同じ内容の夢を見ます。この夢から実験方法の着想を得てアセチルコリンの発見に繋がります。夢を作り出す脳内ホルモンが、夢で発見されるなんて、不思議です。また、西洋の人にとっては復活祭に見た夢だからこそ、意味深いのではないでしょうか。

世界的に有名な怪奇小説「フランケンシュタイン」も夢の産物です。作者メアリー・シュリーはまどろみの中で、なまなましくも死から蘇った、涙に濡れる巨人の夢を見るのです。夢の中で感じた不気味さを、シェリーは小説へと昇華しました。

「ジキル博士とハイド氏」もまた夢の中で語られた。作者のロバート・ルイス・スティーブンソンは書くために夢を見ました。夢のまどろみの中で妖精が現れ小説のヒントを授かると、自伝に書かれています。そして起きた後、妖精が教えてくれたヒントを元に、小説に仕立て上げる。大小説家の創作舞台裏です。

アインシュタインの睡眠時間は、10時間以上だったと言います。想像するに、うたた寝や夢の中でも相対性理論等を考えたのではないでしょうか。山ぞりで滑走し、その加速スピードが光速になるという比喩や、時間と空間は、時空という一体の次元であるという発見は、うたた寝や夢の中での思考だとすれば、何か納得感があります。何故ならば、理性が消えなければ考えてつかないと思うからです。夢、もしくは、意識と無意識の間から、アインシュタインは相対性理論等、数々の発見を生み出し、科学と産業の発展に貢献したのではないでしょうか。

*今回の記事のソースは複数の本、複数のインターネットアドレスからの情報を元にしましたので、ソースは書きません。興味がある方は、インターネットで検索するばより詳しい情報に接する事ができます。

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