金縛り(睡眠麻痺、入眠時幻覚)体験記

一般的には金縛り、医学的には、睡眠麻痺、入眠時幻覚を、数年に渡り体験した事がありますので、その体験記です。

40年も前の事です。高校二年生の体育祭の夜でした。いくつかの種目に出て、かなり疲れて眠ったと記憶しています。夜中に目覚め、妙な覚醒感を感じながら眼を開けました。次に手を動かそうとすると、物凄い振動が体を襲います。この振動が恐ろしくて全く体を動かす事ができません。開いてしまった瞼も同じ理由で閉じる事ができません。

私は完全なる覚醒状態にあると感じています。この体中を襲う振動を、全く理解できません。戸惑いながら天井を見上げていると、黒いガスが現れ、天井と共に回りだします。理解できない事が次々と起きる事に恐怖を感じます。私は恐怖の中、声も上げる事もできずに、気を失うように眠りに入ります。

この現象が月に数回現れるようになりました。事前に来るのが分かる時もありました。心の病気が発症したように感じ、誰にもこの体験を話す気持ちにはなりませんでした。誰には言えない悩みでした。

その後、心理学等の本を読み漁るようにはなりました。分裂症の方が、私とほぼ同じ体験をしている事例を発見して、私だけでは無いと、少しばかり安心しました。分裂症気味の心理疾患があると自分で判断し、心理学やヒーリングの知識を本や講座から得るようになり、健康に生きていく方法を模索します。この体験は、25歳まで続きます。

最近、睡眠科学の本を読むようになり、この私の体験は、医学的に睡眠麻痺、入眠時幻覚と定義されている事を知りました。「いわゆる金縛りとしての睡眠麻痺」そして、入眠時幻覚を「鮮明で現実感のある幻視体験」とした言葉で説明されています。(01)

夢を見る睡眠であるレム睡眠中の特徴に、身体の弛緩状態があります。私はレム睡眠中に目覚めたので、身体の弛緩状態のため、体を動かす事ができなかったのです。黒いガスと天井が回り出したのは、レム睡眠の意味である、高速眼球運動運動(REM:Rapid Eyes Movement)と関係した幻覚なのかもしれません。

今なら、インターネットで調べて、迷わずに、睡眠専門のクリニックを尋ねて、医療アドバイスを受けると思います。40年前は、睡眠クリニックという名前も無いに等しかったように思います。

10代の時と比べて20代になると、この体験の頻度は少なくなってきます。25歳の最後の時は一年ぶりほどでした。黒いガスが現れた時に、何故か「久しぶりだね」と心の中で呟きます。黒いガスは、「フフッ」と笑って消えます。天井は回りません。私は「終わった」と感じます。そして、穏やかに入眠できました。それ以来、この体験は現れません。

01:睡眠検定ハンドブックp161

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